ホスト系マシンにおけるシステム開発とWeb2.0
私は、銀行に入行して、翌年にシステム部に配属され、以来、営業店を経験せずに、システム開発分野で一路に従事してきた。もう、来年には定年を向かえ、セカンドステージに突入していくわけであるが、銀行員生活の大半を某社製のコンピュータとともに歩んできた人生であった。自分の人生には悔いはないのであるが、某社のSE、営業の方から学んだことが現在の人生の糧になっている部分が多く、感謝している。
私が当初、関わった時は、1100−40というコンピュータであり、使用言語はFORTRANでした。途中で、言語はCOBOLに変りましたが、ホストコンピュータという堅牢な箱のなかで、箱庭をつくるような作業でした。ハードデスクに関しても、全システムで使用していた容量が1GBには満たない状況であった。この時から、30年を経て、コンピュータはハード面、ネットワーク面において、長足の進歩を遂げている。現在では、家庭の末端まで、ブロードバンドにて大量データ通信を行うことが実現できている。
この環境の中で、昨今、注目しているWeb技術としては「SNS(ソシアルネットワークシステム)」である。SNSに関しては、オープンソース「OpenPNE」を使用して、短時間に安価な費用で構築することができる。具体的には、取引先と企業との親密な情報交換、企業からの最新商品情報の提供、取引先同士の意見交換をこのサイト上で実現することができる。メニューとしても、特に活用したいのは、コミュニティである。今までは、企業と取引先という1対1の関係のダイアログであったが、ビジネス目的によって、コミュニティを立ち上げて、このコミュニティに中で、「キタンのないダイアログ」を通じて、情報交換ができる。
また、企業からは、メッセージというメニューを活用、各取引先に対して、金融情報を提供することができる。企業主催のイベントに関しても、各取引先のスケジュール設定することができ、周知徹底が短時間に実現できる。通常のSNSでは「友達を誘う」メニューによってコミュニティの参加者を増やしていくことになり、各企業の担当者をコミュニティの課題によって参加者を入れ替えることにより、活発な意見交換を生み出すことができる。
メニューとしての「日記」に関しては、各取引相手企業のPRをこの中に表現することができる。記入することによって、各企業のこのサイトアクセス時のトップ画面に最新情報として表示されるので、各企業の最新ニュースを他の参加企業に周知することが可能となる。企業において、「顧客」「競合他社」「自社」に対する点としての一対一の情報交換スキーム、また、3箇所のステークホルダに自社を中心に「面」としての情報共同体を場面ごとに提供することができるのが、WEB2.0時代の企業の情報システムであると考える。
ホストマシン系金融情報システムに長年携わってきて某社製の汎用機と格闘してきたわけであるが、ホストマシンには長年の蓄積あり、技術的にも枯れたシステムであり、安定性、可用においても優れたシステムであった。ただ、WEB2.0時代のWEBシステムにおいては、まだ、経験が少なく、芽がふいたばかりの状況である。この芽に花が咲くようにホスト系システムで培った各種の技術を肥やしとして与え、育てることが必要であると考える。
